雇用需要が減る、特に若年層の失業率が高まるってのは、先進国共通の問題点。いわゆる「先進国病」の症状の一つなんだけど、国や地域の事情・背景などで色々な違いもある。スペインの若年層における失業率の高さは他国と比べても異様に高く、上の表にもある通り4割強を維持している。
産業技術が進歩して効率化が図られれば、必要なマンパワーが減り、労働需要が減るのは当たり前。そして医学の進歩で平均寿命が伸び、高齢者の雇用継続・人口が増えれば、労働市場の上で弱者の立場にある若年層が苦しい立場に追いやられるのも、これまた道理というもの。さらに、高齢層を支える若年層の資力を確保しなければ、結局社会全体の基盤が弱いものになってしまう。短期的にも、中長期的にも。
そのあたりをちゃんと把握理解した上で、失業対策をしているのかなあ......という疑問はある。どこの国にしても。
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