[昭和に乗りたい!「84歳車両」にファン集結]
大阪市と堺市を結ぶ大阪唯一の路面電車「阪堺電車」で"84歳"となる今も現役で走り続けているレトロな車両が人気を呼んでいる。財政難で車両の買い替えがままならないために使い続けてきたが、現役最古の営業車両として知名度が上がり、全国から鉄道ファンらが集まる。古い車体の保守管理は難しいが、苦しい懐事情を逆手に取った集客のチャンスに、関係者の期待が膨らんでいる。
「会社の規模から、新型車両への投資が難しかった」。運行する阪堺電気軌道(大阪市住吉区)総務部の丸石雄介さん(31)は振り返るが、路面電車で全国最古の営業車両は、数年前から徐々に注目を集めるようになった。懐かしい面影を残す外観や内装が昨今の"昭和ブーム"にマッチして全国から乗客を呼び込むようになり、運転ダイヤの問い合わせが相次ぐほか、休日には沿線にカメラを構えたファンがずらりと並ぶようになった。
「古いから役立たず」ではなく、「古いこと」を逆に経営資源として活かすってのがポイント。新しい物はお金を出せば調達は容易だけど、こういった歴史的なものは、自前で持っているだけで価値が出てくるからね。ほぼ同じ形でリメイクしたのを新造して、両車両を併用するってのが出来ると粋なんだけどなあ......。
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