メタンハイドレート(注2)は将来の天然ガス資源として注目されており、2001年度から2008年度まで実施された「我が国におけるメタンハイドレート開発計画」のフェーズ1では、東部南海トラフ海域(静岡県から和歌山県の沖合にかけた海域)をモデル海域として地震探査・試掘などの調査を実施し、同海域において、相当量のメタンハイドレートの賦存を確認しています(注3)。 2009年度から開始された同計画のフェーズ2では、メタンハイドレートを天然ガスとして取り出す技術の開発を目指しており、今回の試験は、海洋における世界初のメタンハイドレート産出実験となります(注4)。 今回のメタンハイドレート海洋産出試験の作業期間は2年にわたり、本年2月から3月にかけて、事前掘削として生産井やモニタリング井の坑井掘削を行い、来年の1月から3月の期間内(予定)に、産出試験(フローテスト)を計画しています。
経済産業省の「我が国におけるメタンハイドレート開発計画」のフェーズ2(注1)の一環として、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC、理事長:河野博文)が実施を受託し、石油資源開発株式会社(JAPEX、代表取締役社長:渡辺修)が同試験に係る掘削工事を担当し、第1回のメタンハイドレート海洋産出試験が本年2月に愛知県沖合において、開始されることとなりました。
先日の【北海道で天然ガスと原油の産出成功、ただし試験レベル】とはまた別、しかもこちらはメタンハイドレートでの話。環境問題をどうするかって話もあるし、なかなか難しい問題ではあるのだけど、いずれにしても研究しなきゃ解決策は見つからない。よりよい手法を開発できれば、日本以外でも応用が効くからね。
ともあれ、今後の成果に期待したいところ。
コメントする