三菱商事、カナダでの天然ガス巨大権益確保

| コメント(0)

【カナダ ブリティッシュ・コロンビア州におけるエンカナ社の天然ガス開発プロジェクトへの参画】



三菱商事(8058.T: 株価, ニュース, レポート)は20日、カナダの天然ガス最大手エンカナ(ECA.TO: 株価, 企業情報, レポート) による天然ガス開発プロジェクトに参画すると正式に発表した。強みを持つ資源エネルギー分野の強化策の一環で、2月末までに14.5億カナダドル(約1160億円)を投じ、同プロジェクトを推進する「カットバンク・リッジ・パートナーシップ(CRP)」の権益40%を取得する。

開発・運営コストなどを含めた三菱商事としての総投資額は60億カナダドル(約4800億円円)規模になる見込み。

CRPが保有する天然ガス資産の合計可採埋蔵量は、35兆立方フィート(約7.2億トン)以上と推定され、日本の天然ガス年間需要の約9年分に相当する。三菱商事は、カナダで生産した天然ガスを原料に液化天然ガス(LNG) として日本に輸出する可能性も検討する。


「シェールガス中心」ってところがやや気になるけど、ガスの量としては膨大な話には違いない。【世界各国の天然ガス埋蔵・生産・輸出入量などをグラフ化してみる(2010年分反映・EIAデータ版)】によれば、日本は2010年時点で3.49兆立方フィートの天然ガスを輸入している。その少なからぬ部分がまかなえ得る権益を確保できたわけだ。

......念のために。一部で広まっている「数千年分」ってのは、どう考えても計算ミスなので。CRPの「未開発部分も含めた」採掘可能と推測される天然ガスの埋蔵量が35兆立方フィート。それの4割の権益を確保したということだからね。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2012年2月21日 08:27に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「【更新】講談社、6月から許諾が通れば新刊全部を紙・電子で同時刊行」です。

次の記事は「おねだり攻撃 パート2」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30