【竜が描かれた弥生後期の土器出土 福井、治水願う祭祀の道具か】
福井市栗森町の寄安(よりやす)遺跡から、福井県内では初めての「竜」を描いたとみられる絵画土器の一部が出土した。弥生時代後期から古墳時代にかけてのものとみられ、調査に当たった市文化財保護センターは「水神信仰の象徴である竜が千数百年も前に、中国大陸から県内に伝わっていたことを知る貴重な資料」としている。25日から同センターで展示する。(谷口洋史)
発見された土器片は縦約5センチ、横約9センチ。竜はヘラ状の道具で描かれ、左部分が頭部、右部分が胴体で、縦に引かれた3本線は脚と考えられている。絵画土器は過去に県内で3例見つかっているが、いずれも人物やシカが描かれ、空想上の動物である竜が描かれた土器の発見は今回が初めて。
描かれた竜そのものは針金細工みたいな造形をしているけど、これはさまざまな造形を記号で抽象的に描いた)
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