【アメコミのMarvel、拡張現実(AR)モバイルアプリを発表】
米Walt Disney傘下のコミック出版社Marvel Entertainmentは3月11日(現地時間)、"コミックの革命"計画「Marvel ReEvolution」を発表した。紙版と電子版を融合し、モバイルアプリで楽しめるようにするという。第一弾作品として4月4日に、「AVENGERS VS. X-MEN #1」の紙版と電子版を同時に発売する。
Marvel ReEvolutionは主に、新しい電子コミックフォーマット「Marvel Infinite Comics」と、iPhoneおよびAndroidで利用する無料アプリ「Marvel AR」で構成される。
Marvel Infinite Comicsは、スマートフォンやタブレットの性能を生かして電子版を単なる紙版の電子化以上の作品にするという。具体的な機能の説明はないが、制作段階で画像に動的な効果を追加したり、音を加えたりできるようだ。
先日発売されてセールスでも堅調さを見せる『初音ミク and Future Stars Project mirai』でも、大々的にARが「特徴」として取り上げられている。ARを動かすための端末......スマートフォンやタブレット機、そして携帯ゲーム機......の普及率が高まれば、出版側もこういったギミックの盛り込みを、もっと積極的にできるに違いない。
もちろん今までの「紙媒体オンリー」と比べて工程・費用は余計にかかる。その分売上なり利潤を上乗せしなきゃならないのだけど、それを許容させるようなコンテンツにARを仕上げるための工夫が必要だよね。要は技術に振りまわされるのではなく、振りまわすような発想が欠かせない。アイディアの勝負なわけだ。
さて、日本ではどうなるかな......。
(最終更新:2013/08/27)
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