メルセデス-ベンツ社による画期的な水素燃料自動車をアピールするためにつくられた、プロモーション用自動車。論理的には以前【イギリス国防省、「見えないように」見える戦車を開発中】で紹介した光学迷彩と変わらない。自動車全体をLEDで覆い、「その自動車がその場に無ければ見えていたであろう景色(具体的には反対側の景色)」をLEDで表示してしまうというもの。一時期流行った、パソコンの壁紙に「パソコンの奥の景色の写真」を用い、パソコン本体が透明化しているように見せる、ってのと同じだね。
で、「見えない自動車」と「環境的には見えないのと同じ、ゼロエミッションを実現した水素燃料自動車」をかけて街中を練り歩き、宣伝開始。透明っぽく見える自動車なんてどこにもないから、人が集まるわスマートフォンなどで写真や動画を撮ってソーシャルメディアにアップするわ自動車と一緒に並んで記念写真を撮るわで大騒ぎ。
アピールしたい商品に注目を集め、ソーシャルメディアに掲載されるような話題性を演出。しかも商品コンセプトを明確にアピールできる。コストは随分かかっただろうけど、大成功のプロモーションといえるだろうね。
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