被災地にペット専用の移動診療車「ワンにゃん号」寄贈

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【ペット専用移動診療車「ワンにゃん号」寄贈式典並びに見学会実施】

↑ ワンにゃん号
↑ ワンにゃん号


ペディグリー、カルカンなどのペットフードを輸入・販売するマース ジャパン リミテッドが、グループ会社であるニュートロ ジャパン合同会社と共に、国立大学法人岩手大学にペット専用移動診療車「ワンにゃん号」を寄贈し、本日岩手大学にて寄贈式典と「ワンにゃん号」見学会を行いました。

◆経緯
東日本大震災発生後、「怪我をしたペットがいてもどこへ連れて行ってよいのかわからない」「近所の動物病院が被災してしまい、持病のあるペットを診てもらえるところがない」などの問題が数多く発生しました。また、被災地には、いまだ飼い主の元に戻れない、里親が見つからないなどの理由で保護されている被災したペットや、住宅事情の変化から獣医療を十分に受けられない現状が存在します。

マース ジャパンとニュートロ ジャパンはこのような問題に対応するとともに、未来の災害への備えとなる最新の診断・医療機器を搭載したペット専用移動診療車を、これまで被災地を巡回診療するなどの支援を行ってきた岩手大学に寄贈することにいたしました。

◆寄贈式典&見学会
式典には、岩手大学藤井学長、岩渕副学長、高畑副学長、小川副学長、馬場事務局長、菅原副学長、西崎副学長、長澤農学部長、マース ジャパン リミテッド森澤社長、ニュートロ ジャパン合同会社保坂社長他関係者、多数の方が出席しました。

式典で、マース ジャパン森澤社長から「震災から1年が経ちましたが、現在も困難な状況にあるペットと飼い主の皆様がいることを踏まえ、「ワンにゃん号」が、被災地に暮らすペット、そしてその飼い主の皆様の支援の一端を担い、一匹でも幸せなペットが増えることを願っています」とメッセージが贈られ、ニュートロ ジャパン保坂社長と共に、岩手大学藤井学長に「ワンにゃん号」のレプリカキーが手渡されました。また、岩手大学からは同社に感謝状が贈られました。

寄贈式典後、「ワンにゃん号」の見学会が行われました。「ワンにゃん号」にはレントゲン、超音波診断装置、血液検査機器、吸入麻酔機などの最新の診断・医療機器が装備されており、日本初の災害時にも対応できるペット専用の移動診療車に報道関係者を始めとした見学者が乗り込みました。車内ではモデル犬によるエコー実演が行われ、充実した設備にこれからの活躍に期待をよせる声が多く上がりました。


注目されることがあまりないペット動向について、このように専門の企業が手を差し伸べる動きは、「当たり前」と思う人もいるかもしれない。でもその「当たり前」がどれだけ大変で、どれだけ大切か、無くなって初めて分かる......というのは、この1年で多くの人が実体験したはず、なんだけどね。

企業の利益もこういう点に使われるのならば、どんどん稼いで欲しいな。

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2012年3月23日 06:50に書いた記事です。

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