↑ UH-X
川崎重工はこのたび、防衛省より陸上自衛隊向けの新多用途ヘリコプター(その1)を受注しました。
なお、「UH-X」は、陸上自衛隊の多用途ヘリコプターUH-1Jの後継として、兵員・物資の輸送等の各種任務に使用される機体です。
今回の開発は、現在、当社にて量産を行っている陸上自衛隊向け観測ヘリコプター「OH-1」を改造母機として考えており、「OH-1」の技術・製造基盤を最大限に活用することにより、開発に関わる技術リスクを低減するとともに、ライフサイクルコストの低減を図ることができます。
当社は、これまでに防衛省向けのヘリコプターでは、陸上自衛隊向け観測ヘリコプター「OH-1」の主契約者として国産開発を行うとともに、陸上・航空自衛隊向け輸送ヘリコプター「CH-47」や陸上・海上自衛隊向けヘリコプター「OH-6」など、各種ヘリコプターの豊富な納入実績があります。また、海上自衛隊の掃海・輸送ヘリコプター「MCH-101」の国産製造会社として、現在も納入を行っています。
また民間向けでは、国産初のヘリコプターである「川崎式BK117ヘリコプター」をドイツのMBB社(※)と共同開発し、1983年の初号機納入以来、現在までに消防・防災や警察、報道、ドクターヘリなど各種用途向けに計153機を納入しています。
今回当社がUH-Xを受注したのは、当社の各種ヘリコプターの開発・製造・修理などに関する豊富な実績と技術力・信頼性が高く評価されたものと考えております。
当社は、今回のUH-X受注を機に、同機の開発体制構築を精力的に進めるとともに、今後も防衛省向けおよび民間向けヘリコプター事業に一層注力していきます。
※MBB社(メッサ-シュミット・ベルコウ・ブロウム社)は、現在のECD社(ユーロコプタードイツ社)です。
主に輸送用に使われているヘリコプターUH-1Jの後継機として受注を受けたという話で、先日の【三菱重工、先進技術実証機(ATD-X(心神))組み立て開始】と発表タイミングは同じ(要は覚え書きが間に合わなかっただけの話:P)。既存機をベースとすることでコスト軽減やリスク減退を狙っている。
ただ、今件UH-Xそのものについては、川崎重工のサイトにはこれ以上の情報がないんだよね。防衛省の関連資料にはもう少し詳しいのがあるんだろうけど......。日本のような地形では、ヘリは非常に重要性が高いので、良いものを創り上げて欲しいんだけど。少なくとも安定性では問題はなさそうだね。
コメントする