↑ カナダの1セント硬貨
カナダ政府は29日、1セント硬貨の流通停止を発表した。 硬貨の製造コストが硬貨の価値を上回るためだという。
カナダのジェームズ・フレアティ(James Flaherty)財務相は、「1セント硬貨は自宅の引き出しで無駄に場所を取っている。成長と雇用の創造を目指す小規模ビジネスにおいては時間のロスで、納税者は1セント硬貨を製造するために1.5セントを支払っている」と指摘し「故に、製造を停止する」と述べた。
カナダ造幣局は2012年後半に1セント硬貨の流通を停止する予定。
1908年に導入された同硬貨は今後も永久にその価値を保持し、支払いにも使用できる。だが、流通停止へ向け、現金払いでは次の最小単位となる5セントに四捨五入することが求められるようになる。
カナダ財務省の発表リリースでは1.5セントではなくて1.6セントの経費がかかってると記述されている。どちらにしても「コストがかかり過ぎるし死蔵されるしあまり意味がないので製造止めるね」ということ。ただし1セント硬貨が「使えなくなる」わけではない。もっとも利用規模が縮小されるよう、色々な手を打っていく。
日本ではもうちょっと時間がかかるかな。ただしコスト負担はカナダの比ではないんだよね(1円分の1円玉を作るのに13円(2003年時点で)かかってる([UFJ総合研究所のレポート(PDF)])。
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