[電力会社に卸電力市場への供給義務検討...政府]
政府が電力会社に対し、卸電力市場に電力供給を義務付けることを検討していることがわかった。卸市場への供給電力を増やし、特定規模電気事業者(PPS=新電力)と電力会社の競争を促すことで電気料金の上昇を抑える。経済産業省が近く具体的な検討に入る。
卸市場に電力を売るかどうかは電力会社の判断に委ねられているが、実際にはほとんど供給されていない。電力会社も供給に消極的で、卸市場はほとんど活用されてこなかった。経産省は電力会社に発電量の一定割合を卸市場に提供することを義務付け、新電力を通じて企業などが電力を調達できる機会を増やしたい考えだ。
[電力供給力、罰則付きで報告求める...経産相方針]
枝野経済産業相は2日午前の参院予算委員会集中審議で、原子力発電所の稼働停止で今年夏に電力不足が懸念されていることに関し、電力会社に罰則付きで需給見通しの報告を求める考えを明らかにした。
報告内容を専門家が検証し、大型連休の前後までに対策をまとめる方針も示した。
枝野氏は「正確な情報を把握する必要がある。電気事業法に基づき、罰則付きの報告聴取を電力会社にかけたい。隠している供給力、見逃している供給力がないか(専門家などに)詳細に検討させたい」と述べた。
前者へのツッコミ。「競争原理が働いて価格が安くなりうるのは、該当商品が需要と比較して過剰に供給されている場合。供給が足りない状況(だからこそ価格が上がっている)を何とかするために、卸売を強要するのは本末転倒」。そもそも市場原理の上では値が上がることもあれば、下がることもある。変動幅の下辺でいつも推移することはありえない。なぜ現在、PPSがあまり活用されていないのか、状況を理解していない、あるいは分かっている人が周辺にいない可能性が高い。
後者へのツッコミ。【「埋蔵電力とやらを探せ!数千万kWあるって有名な学者が言ってた」「162万kWだけです」「嘘つくな、もっと探せ」「厳密に調べたら128万kWでした」】や【「埋蔵電力」とか、もう少し考えてから報じないと「報道」の名前、はく奪されても文句は言えないヨ】など。終了。
双方ともに共通していること。自分達の無策・失策による状況悪化に関して自責を認めず、ひたすら他人に責任転嫁している、しようと画策しているようすが非常に良く分かる。特に「埋蔵電力」周りは、前首相があれだけ大恥かいて国家リソースを大いに無駄にしたにも関わらず、全然その経験が活かされていない。やはり「総括」をしていない弊害が出ているとしか、表現のしようが無い。だから同じ悪行が何度も繰り返されるわけだ。
これらの報道内容が事実だとしたら、という仮定の下でのお話だけどね。
......というか、今の政権政党の方々って、いわゆる大人の一般常識レベルでの経済概念とかすら、まともに習得していないんじゃないかと思えてきた。
「競争原理を導入すれば、どんな状況でも必ず安くなるはずだ」ってのは、その競争原理そのものを良く知らないからこそ口に出せる話だよなあ。。。一つ。経済概念の知識が欠けている。そしてもう一つ。現状の把握がまともに出来ていない。二つの失態状況の暴露となったわけだ
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