空飛ぶ自動車、ようやく実働か・試験飛行に成功

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米マサチューセッツ(Massachusetts)の航空機ベンチャー、テラフジア(Terrafugia)はこのほど、公道も合法的に走行できる航空機の試験飛行を成功させた。交通渋滞にはまった時、この車で空を飛べたらと思った経験を持つ人は多いだろうが、そんなドライバーたちの夢が実現するかもしれない。

テラフジアは、陸空両用航空機「トランジション(Transition)」の試作機で8分間の試験飛行に成功。年内にも同機の発売を目指すという。

「試験飛行の成功で、これまで不可能だった夢を実現させる能力があることをわが社の開発チームは示した」と、創業者のカール・ディートリック(Carl Dietrich)氏は言う。一般販売に先駆けた特別販売の価格は1台27万9000ドル(約2300万円)で、すでに約100台の予約が入っているという。

トランジションは2人乗りの陸空両用航空機。「フィアット500(Fiat 500)」のような丸みを帯びた車体に折りたたみ式の翼を持つ。車体の横幅は通常の車と同じ2.3メートル。翼を広げると8メートルになるが、折りたためば一般的な車庫に格納できる大きさだ。

テラフジアは、トランジションはこれまでにない機動性を兼ね備え、燃料補給なしに最大787キロの飛行が可能だとしている。トランジションの運転には、自動車と航空機双方の免許と最低20時間の飛行経験が必要となる。

離陸には2500フィート(約762メートル)の滑走路が必要となることから、同機で渋滞中の道路から抜け出すことは現実的には難しいかもしれない。


どこかで見たような記憶が......と思って調べてみたら、以前【空飛ぶ自動車、来年から発売!?】で実機そのものを紹介していた。金融危機などもあったし、開発も随分とずれこんだんだろうな。

「空飛ぶ自動車」というよりは「道路を走る飛行機」と表現した方が良い気もするけど、お金持ちの私用飛行機として以外に、小国の軍用機(兼車両)として使われるかもしれないなあ、と思ったりもする。費用対効果を考えれば、それぞれ別途配備した方が安上がりなんだろうけど、そういうモノ好きなことをする国もあるだろうし。

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このページは、不破雷蔵が2012年4月 4日 07:16に書いた記事です。

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