「四電関係者」って誰だろう

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【4月9日付朝日新聞夕刊『火力発電自主点検怠る~四電・橘湾 原発停止で不足か』について(四国電力)】

↑ 掲載された記事がポータルに転送されたもの
↑ 掲載された記事がポータルに転送されたもの



四国電力が、橘湾(たちばなわん)火力発電所(徳島県阿南市、70万キロワット)について、電気事業法に定められた自主点検を約1年間、怠っていることが9日、四電関係者への取材でわかった。伊方原発(愛媛県伊方町、202.2万キロワット)の運転停止による電力不足を補うため運転を止められないことが原因とみられる。 



本日付、朝日新聞夕刊において、当社が、電気事業法に基づいて定めている保安規程に違反して、橘湾火力発電所(徳島県阿南市、70万kW)の点検を約 1年間怠っているとの報道がなされておりますが、事実関係は以下のとおりであり、当社には、法令または保安規程等に違反するような事実は一切ございません。

* 当社では、法令※に基づいて保安規程を定め、ボイラーについては、2年を超えない時期に定期事業者検査を適正に行っており、至近では、平成22年5月18日に検査を終了しております。
* また、自主点検計画において、プラントの運転を停止し、「ボイラーにつながる配管内部の劣化や損傷を、少なくとも年2回チェックする」との取り決めはありません。


ということで昨日夜半にちょっと騒がれた話の覚え書き。朝日新聞の4月9日付夕刊に掲載され、ウェブ上でも20時半頃に掲載された「四国電力の火力発電所が点検を怠っている」という話。21時半過ぎには朝日サイトやポータルでも次々記事が消えて、すわ何事かと思われたのだけど、フタを開ければなんてことも無い。四国電力は「ウソつくでねぇだ、このボケが」という突っ込みをしたので、記事をひっこめたようだ。

元々の記事で「点検ができないでいる」「繰り延べしている」ではなく「怠っている」という表現を使っているあたりから、書き手側の思惑が色々とうかがえるけど。結局即時に四国電力側から否定され、そして記事をひっこめるあたり、「クオリティペーパー」はどこにいったのかしらね、という感はある。

そして何よりも、朝日新聞の記者が情報を受けた「四電関係者」って誰なんだろう。

各電力会社、特に東電の公式ページを見ると、こういった「報道の傍若無人ぶり」への反論や事実提示、抗議のリリースが目立つようになった。「目立って受けて売れればいいから裏付けなど二の次」「この電力、既存インフラ叩きのビッグウェーブ、乗るしかない」「自分らの理解不足を棚に挙げての『報道』」ってのは、一種の暴力と同等なんじゃないかな。「読者」と「権威」を笠に着た。

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このページは、不破雷蔵が2012年4月10日 07:18に書いた記事です。

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