【更新】新聞業界の憲法こと「新聞倫理綱領」

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【新聞倫理綱領】


21世紀を迎え、日本新聞協会の加盟社はあらためて新聞の使命を認識し、豊かで平和な未来のために力を尽くすことを誓い、新しい倫理綱領を定める。

国民の「知る権利」は民主主義社会をささえる普遍の原理である。この権利は、言論・表現の自由のもと、高い倫理意識を備え、あらゆる権力から独立したメディアが存在して初めて保障される。新聞はそれにもっともふさわしい担い手であり続けたい。

おびただしい量の情報が飛びかう社会では、なにが真実か、どれを選ぶべきか、的確で迅速な判断が強く求められている。新聞の責務は、正確で公正な記事と責任ある論評によってこうした要望にこたえ、公共的、文化的使命を果たすことである。
 
編集、制作、広告、販売などすべての新聞人は、その責務をまっとうするため、また読者との信頼関係をゆるぎないものにするため、言論・表現の自由を守り抜くと同時に、自らを厳しく律し、品格を重んじなければならない。

●自由と責任
表現の自由は人間の基本的権利であり、新聞は報道・論評の完全な自由を有する。それだけに行使にあたっては重い責任を自覚し、公共の利益を害することのないよう、十分に配慮しなければならない。

●正確と公正
新聞は歴史の記録者であり、記者の任務は真実の追究である。報道は正確かつ公正でなければならず、記者個人の立場や信条に左右されてはならない。論評は世におもねらず、所信を貫くべきである。

●独立と寛容
新聞は公正な言論のために独立を確保する。あらゆる勢力からの干渉を排するとともに、利用されないよう自戒しなければならない。他方、新聞は、自らと異なる意見であっても、正確・公正で責任ある言論には、すすんで紙面を提供する。

●人権の尊重
新聞は人間の尊厳に最高の敬意を払い、個人の名誉を重んじプライバシーに配慮する。報道を誤ったときはすみやかに訂正し、正当な理由もなく相手の名誉を傷つけたと判断したときは、反論の機会を提供するなど、適切な措置を講じる。

●品格と節度
公共的、文化的使命を果たすべき新聞は、いつでも、どこでも、だれもが、等しく読めるものでなければならない。記事、広告とも表現には品格を保つことが必要である。また、販売にあたっては節度と良識をもって人びとと接すべきである。


......とまあ、別件で調べ物をしていた際に見つけたもの。先日の【クオリティー・ペーパー】とか、今日も毎日新聞が子供向けの新聞で【ニュースな歴史館:古代の北朝鮮は進んでいた(毎日小学生新聞)】と称し、子供向けの新聞で「北朝鮮がミサイル撃って日本も含めた世界中を騒がせたよ」「でもああなったのは日本が悪いんだ。元々北朝鮮ってああいう国じゃなかったんだよ」的なことを堂々と編集長自らが語っているとか。

1日10時間位、「毎日」音読した方が良いのではないかなあ。どうやら根底から忘れている、あるいは元から覚えていない雰囲気があるので。

今件の毎日と朝日の記事に限らず、「新聞倫理綱領、忘れてないかしらね」ってのが多いよね。いや、元々多くて、最近は良く露呈されるようになっただけなのかもしれない。

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このページは、不破雷蔵が2012年4月14日 12:36に書いた記事です。

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