[東北観光博 HP誤訳続々]
[東北観光博外国語版HP、誤訳だらけ 観光庁平謝り]
【東北観光博ポータルサイト他言語版 一時閉鎖について(東北観光博)】
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東北観光博ポータルサイトの他言語サイトについては、不適切な翻訳があるとのご指摘があり、これまでの間、適正化に努めてまいりましたが、修正に一定の時間を要することから、他言語サイトを一時閉鎖することといたしましたのでお知らせいたします。
なお、再開は、4月下旬を予定しております。
利用者の皆さまにはしばらくの間、ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
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自動翻訳機が打ち出した原文を業者もHP作成を丸投げした実行委も確認せず、ウェブ上に載せたためだ。膨大な訂正作業が終わるめどは立っておらず、各地の観光担当者は困惑している。
実行委事務局の観光庁によると、東北博の運営全般は民間の2業者に委託しているほか、HPの管理運営業務は別業者に孫請けされている。翻訳を担当したのは、在京のIT関連の企業。「復興支援に一役買いたい」として、本来なら数百万円はかかるという各言語の自動翻訳を無償で引き受けたという。
機械が読み取る自動翻訳では誤訳が起きやすく、HP上では「正確でないこともありますので、ご注意ください」の断りもある。同社によると、誤訳しやすい固有名詞を把握するため、実行委に一覧表の提示を求めたが、受け入れてもらえなかったという。
観光庁や業者によると、人の目による二重チェックも十分に行われなかった。誤訳が何カ所にのぼるのか不明で、朝日新聞が11日、東北6県の観光部局に電話取材したところ、秋田県が英語、韓国語、中国語で最も多い30カ所以上の誤訳を見つけたと回答。岩手、福島両県も複数のミスを見つけたという。
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観光庁によると、ミスは自動翻訳システムの誤訳が原因で、今月6日に秋田県の指摘で発覚した。英語版ではあきた千秋公園桜まつり(秋田市)の「あきた」が「飽きた」と誤訳された。「はげ頭病」の表現は、ナマハゲ体験講座の翻訳であった。
今のところ翻訳ミスが何カ所あるかは不明で、秋田県は「県内関係だけで30カ所以上」、宮城県は「多すぎて探しきれない」と話しており、相当数に上るとみられる。
翻訳業務は、HP運営を担う業者が東京都内の専門業者に再委託した。日本語版を作成すると、自動翻訳される仕組みになっていて、東北特有の固有名詞が辞書機能に無かったのが原因だという。
外国語版のHPには「機械翻訳のため、100%正確でない」と断り書きを添えていたが、観光庁も業者も翻訳結果を確認していなかった。
観光庁観光地域振興課は「自動翻訳の誤りを見つけるボランティアを募り、総力戦で翻訳ミスを修正し、4月下旬には外国語版を再開したい」と話している。
公式な事情説明・見解発表のリリースが無いので、あくまでも報道で分かる範囲ということになるのだけど。観光庁は初めから自動翻訳で済ますつもりだったのか、「タダだから自動翻訳でも、まーいーかー」と投げやりな態度だったのか。
自動翻訳の精度がどれぐらいのものなのかは、一度使った人ならだれでも理解できるはずなんだけど、あくまでも「意図が読み取れるかな~」というレベルのもので、対外資料としては使い物にならない。あくまでも「翻訳文面の補助」程度でしか無いわけで(そりゃシンプルな文面ならそれなりにイケるけどね)。
はじめこのニュースを目にした時、どこかの小さな村か何かでの、ちょっとした騒ぎかなあと思ってたんだけど、よりによって国の官公庁である観光庁(ちょっとだけ洒落)がやったとは、ねえ。
そもそも公的機関の対外的文面・素材として不特定多数に配するものを創る姿勢として、100点満点でマイナス300点くらいの姿勢でしょ、それ。翻訳作業ってのを、仕事を、舐めて無いかしら。舐めてるんだろうな。
何故断言できるかって? 【東北観光博ポータルサイト他言語版 一時閉鎖について(東北観光博)】をもう一度良く見てみよう。
↑ 東北観光博ポータルサイト他言語版 一時閉鎖について
文面中、当方が「*」で追加指定した部分。原文では半角の不自然なスペースが開いている。これ、他の文面からコピペした際に、改行などの装飾処理が残っていると出来てしまうもので、普通は編集の際に削除しなきゃいけないもの。見直しすればすぐに不自然さは分かるし、作業そのものも数分でこなせるはず。それすらしてない、出来て無い。
どこのレベルに問題があるのかまでは分からないけどね。観光庁は昨年、当時のトップが音頭を取る形で、連休周りで妙な話をぶちまけて色々ひっかきまわしたけど、それ以前に「為すべきこと」があるんじゃないのかな。
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