【更新】国民生活センター、ネット販売の線量計に関する注意喚起

| コメント(0)

[ネット販売の線量計注意、3種類で誤差30%超]
【デジタル式個人線量計のテスト結果】

↑ 今回のチェック対象となったデジタル式個人線量計
↑ 今回のチェック対象となったデジタル式個人線量計



国民生活センターは24日、インターネット上で販売されているデジタル式の個人線量計6種類の商品テスト結果を公表した。うち、3種類は照射した放射線量によっては誤差が大きかった。

テストした6種類のうち5種類は外国製。購入価格は2万4800円~10万5000円。照射線量が低いと測定値のばらつきは小さかったが、福島県内の屋外環境に近い条件の線量を照射したときには、3種類で照射線量と30%以上の誤差が生じ、日本工業規格(JIS)が許容する誤差の範囲(15%)を上回った。


●主なテスト結果
個人線量計の校正方法に基づいたセシウム137由来のγ(ガンマ)線照射試験

全銘柄ともばらつきは小さく、照射した線量に非常に近い積算線量を示す銘柄があった一方で、1000μSvの条件において照射した値に対して、約半分の積算線量を示す銘柄もあった。

・被災地の屋外環境に近い線量率でのセシウム137由来のγ線照射試験
被災地の屋外環境に近い線量率の条件では、照射した線量と正味値のずれが大きくなる銘柄があり、JISの許容する誤差の範囲内に収まるのは3銘柄だけだった。また、50μSvの試験結果を参考に正味値を補正してみると、取扱説明書等の誤差の範囲に収まる銘柄があった。

・表示
販売広告から個人の被ばく線量管理等を目的とした個人線量計であることが全銘柄で確認できたが、個人線量計そのものを知らない消費者にはどのような用途で使用できるかわからない銘柄もあった。

校正証明書が添付されていない銘柄があり、出荷前に校正が行われているかを消費者が確認できないと考えられた。また、校正サービスについての問い合わせ先が記載されている銘柄もあった一方で、日本での問い合わせ先がわからない銘柄もあった。


センター側の公知にもある通り、元々個人線量計ってのは主に技師が使うものだということもあり(価格もそれ相応)、使い勝手は決して良い方では無い。色々なメンテも必要。それをあえて購入するからには個人ベースでの修練・覚悟が必要だし、中には性能的にアレがナニなものもある。

センター側に寄せられた具体的なコメントに目を通しても、「はちゃー」的なものも色々あるんだよねえ......。下手に不特定多数に個人ベースで計測させるよりは、ガラスバッジの普及を進めた方がいいような気がする。一定以上の知識がないと、宝の持ち腐れどころか混乱のタネになってしまう。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2012年5月25日 07:44に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「【更新】西日本 今夏暑く なりそうだ」です。

次の記事は「岩手県陸前高田市海と貝のミュージアムの入口の絵、失われた情報」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30