[ホームレスの3人に1人が肥満、太っていても栄養不足 米]
↑ 肥満
米国内のホームレスのうち、3人に1人近くが「肥満」に該当するとの研究結果がこのほど報告された。ホームレスという言葉から連想するやせ細った姿とは程遠い数字になった。
都市衛生の専門誌JUHに掲載された研究をまとめたポール・モンゴメリー氏は、「肥満の問題は最も貧しい層で最も深刻になっている」と指摘する。
モンゴメリー氏によれば、肥満と栄養不良は同時に起きることがある。人間の体は飢餓状態が続くと、カロリーをできるだけ効率良く、脂肪の形でため込もうとする。路上生活によるストレスや睡眠不足も、肥満の要因となる。また、健康的な食べ物を選ぶ余裕がないため、保存料や塩分、脂肪、糖分などの多い不健康な食生活を続けるケースが多い。たとえ新鮮な野菜が手に入ったとしても、保存したり調理したりする手段がない。結果として「飢餓と肥満のパラドックス」と呼ばれる問題が生じると、同氏らは分析している。
後半部分は経験則から学んでいる人も少なからずいるはず。食費が削られるとタンパク質系のものをはじめ、体に残りやすいものを摂取する比率がどうしても高まるからね。もちろんそういうものを食べ続けても、一向に肉付きが良くならない人もいる。要は人それぞれ......だけど、全体的な傾向として、ということ。
「飢餓と肥満のパラドックス」とあるけど、「飢餓」とはちょっと違うのではないかなと違和感を覚えつつ、こういう問題もあるのだよなあと、ちょいとした驚きも含め、覚え書き。
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