【遠州灘に防潮堤17キロ整備 一条工務店が300億円寄付】
【浜松市沿岸域の防潮堤等の整備に関する寄附の申し出について】
川勝平太知事と鈴木康友浜松市長が11日、県庁で記者会見し、浜松市で創業した一条工務店グループから県に対し、津波防潮堤整備資金として300億円の寄付申し出を受けたことを明らかにした。県と市、同社は寄付金を活用し、浜名湖入り口東岸から天竜川西岸までの約17・5キロの防潮堤などを整備するとした基本合意を結んだ。
合意事項は、一条工務店グループが2012年度以降3カ年で300億円を寄付▽県は早期に防潮堤整備に着工、竣工(しゅんこう)▽浜松市は整備に必要な土砂を確保、地域住民の理解促進のための説明―など。
寄付は、一条工務店の創業者大澄賢次郎氏が昨年4月ごろ、親交がある鈴木修スズキ会長兼社長に相談。鈴木会長兼社長が仲介役を務め、浜松市長と知事と協議を進めた。一条工務店の宮地剛社長は「創業の地であり、育てていただいたこの地域で、明日来るかもしれない津波対策として、速やかに対応しなければいけない土堰堤構築で恩返ししたい」とのコメントを寄せた。
工務店が独自で防波堤を創るわけにもいかないので、自治体に「お願いするぜ」的な感じで300億円を寄付したという話。あちこち分散したり団体作って関係者を下らせて「利潤だけを提供する」という類のものでは無く、「まず100億」「工事が進んだという前提で次の年とその次の年に100億ずつ」「計300億」という形。要は手付金を出して「可及的速やかに断行しなさい」という意思表示でもあるわけだ。
一条工務店はもっと大々的にアピールしてもいいし、一般報道はそれこそ一面トップで伝えても良い内容なんだけどねえ。売上高2200億円/年の企業としては、驚異的なまでの額なんだし。
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