【主婦の友社の「コミックCawaii!」、Jコミで無料配信】
↑ コミックCawaii!
主婦の友社は6月28日、同社の電子書籍レーベル『コミックCawaii!(カワイイ!)』の特別号を、絶版漫画の無料配信サイト「Jコミ」で配信開始した。
コミックCawaii!は、2009年5月に休刊したファッション誌『Cawaii!』のブランドを継承するもの。2010年3月にWebサイト「コミックCawaii!」としてリニューアルした後、2011年3月には、スマートフォン・タブレット端末で閲覧する電子雑誌『月刊コミックCawaii!』を創刊、主に自社の電子書店アプリ内で販売していた。2012年3月以降は単独のアプリ化を果たしているが、盛り上がりを作るため今回Jコミでのプロモーションを行うことにした。
今回プロモーションの目的でJコミで無料配信される特別版は、コミックCawaii!の公式サイトなどで無料公開しているコンテンツをまとめたもので、「憑いていきます!神島さん」「Bar:Mangalica」「オトメ式コンプレックス」「江ノ島高校ワンダーフォーゲル部 [関東大会編]」など約200ページ。Jコミが提供しているビューワ上で読めるほか、自社広告が入ったPDFが解像度の違いで2種類用意されている。
要はフリーペーパー、書店レジや定期発刊誌の折込付録にあるような「お試し版」の展開をJコミで行おうという試み。紙媒体上での展開とは別のターゲットへのリーチが期待できるので、面白い切り口ではある。顧客の囲い込みという点では自社電子書籍アプリ内での展開も仕方ないのだろうけど、本来はこういうものを「特別版」としてではなく、定期的に展開すべきなんだよなあ......という自論をちらりと。
先日発表された日本版キンドルの展開が始まったら、こういう「自社アプリ上での雑誌」やフリー展開の「Jコミ」はどのようなスタンスを取るのだろうか。そういう観点でもキンドルは気になるところ(もっとも「Jコミ」の場合はPDFが読めればノープロブレムなのだから、むしろ「読めるツールが増える」ってことで歓迎ムードだとは思うのだけどね)。
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