[「物々交換」の自動販売機、秋には新型も登場へ 米国]
米ニューヨーク・ブルックリンに、風変わりな自動販売機が設置されている。中に入っているのは本やおもちゃ、手作りの作品など。どれもお金で買うのではなく、手持ちの品物と交換する仕組みになっている。
人気アイスクリーム店、アンプル・ヒルズ・クリーマリーに設置された自販機「Swap-O-Matic(スワップ・オ・マティック)」を考案したのは、リナ・フェネキートさん。デザイン学校の卒業プロジェクトに、大量消費や浪費の問題を提起しようと手作りしたのが始まりだ。視覚デザインや電子工学の専門家から協力を得て改良を加え、2011年8月にタッチパネルと電子ロックを備えた現在の形を完成させた。
使い方は簡単だ。画面上で自分の電子メールアドレスを入力し、品物を提供するか、受け取るか、交換するかを選択する。取り引きはポイント制になっていて、新規利用者には3ポイントが与えられる。品物を提供するたびに1ポイントずつ加算され、受け取ると1ポイント差し引かれる。
育児用品の物々交換を行うサイトの多くはポイント制度を採用しているけど、仕組みとしてはそれに似ている。今件は物理的にアイテムをそのまま出し入れするってのがポイント。従来の「ポータルサイトの活用による便宜性」をあえて捨て、「物々交換」という本来のやり取りの色合いをより強いものとしている。
廃品回収の代わりにされるとか、古本屋行きの本がぎっしり詰められてしまうというリスクもあるけど、面白い試みではある。
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