偶然と、必然と、そして人災と...ファーストサーバー、大規模トラブルの概要と原因の中間報告発表

| コメント(0)

【大規模障害の概要と原因について(中間報告)】

今回の事故の原因
↑ 今回の事故の原因


データの消失について
■ 障害の概要

6月20日(水)17時ごろ、脆弱性対策を特定のサーバー群に対して実施しました。脆弱性対策は更新プログラムを利用して一括して対象とするサーバー群に対して実施するという運用を以前から行っており、今回も同様に作業を実施しました。

実施にあたっては検証環境において動作確認を行い対象サーバー群に問題が発生しないことを確認したうえで、本番環境で実施するという手順を取っております。しかしながら、更新プログラム自体に不具合があったことに加えて、検証環境下での確認による防止機能が十分に働かなかったことと、メンテナンス時のバックアップ仕様の変更が重なり、今回のデータの消失(バックアップデータの消失を含む)が発生いたしました。

■ 障害の原因
原因1:脆弱性対策のための更新プログラムの不具合
原因2:メンテナンス時の検証手順
原因3:メンテナンス仕様


【レンタルサーバーシステム「ファーストサーバ」で大規模障害発生、ウェブ・メールなどのデータが消失)】でもお伝えした、先週末からドタバタしているファーストサーバーの大規模データ消失事件。この早さでの中間報告の提示は評価、賛美にすら値するけれど、その中身はまさに「ぐだぐだ」。人災と断じられても文句は言えない状況だったのがわかる(今後さらに詳細が精査されるだろうけど)。

今日は月曜日。状況がある程度把握できた後の、最初の営業日。しかも月末締め計算が始まる25日。結構頭が痛い状況が展開されるに違いない。それにしても一般紙などの報道が遅いのが気になるな。インフラの事故なんだし、同じことを同じ知識レベルで叩いてる、もとい報じている新聞やテレビにしてみれば(雑誌は間に合わないわな)、お茶の子さいさいじゃないのかしらね(もちろんたたけばいいってものでは無いけれど、ダブスタするくらいなら、ねえ)。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2012年6月25日 07:25に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「PHS回線増加の謎...「1回あたり10分以内の国内音声通話が無料」がカギ」です。

次の記事は「外付けハードディスク早くも到着、そしてバックアップ開始」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30