「事後検閲」と詭弁と責任と

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【番組の国会図書館保存構想、放送局側が反発「事後検閲につながる」】



テレビやラジオの番組を「文化的資産」として国立国会図書館で収集・保存しようと国会議員が動き始め、これに放送局側が反発している。表向きの反発理由は「権利処理が複雑」だが、「番組の事後検閲につながる」と懸念の声も。ただ、放送済み番組は内容が問題視されても一般の視聴者が確認できない現状があり、「番組保存」をめぐる議論は深める余地がありそうだ。

一方、民放関係者は「公権力による事後検閲につながり、免許事業である放送が圧力を受ける恐れがある」と懸念を示す。また「もともと放送は(録画・録音で)固定されることを前提にしていない。ニュースを扱っていても新聞などとは違う」と主張する。

ただ、こうした放送局側の姿勢が、"問題番組"を放送後にチェックできず、局が提供するアーカイブスにも登録されないという現状を招いている。第三者機関のBPO(放送倫理・番組向上機構)に提出された番組も、公開は「BPOの権限外」とされ、視聴者が目にすることはできない。


そもそも論として「もともと放送は(録画・録音で)固定されることを前提にしていない」という時点で大きな問題点を自ら暴露していることに気が付かないあたり、放送局側の限界を示している次第。

みずからは言いたい放題で「後ほど検証することなどまかりならぬ」で、他の媒体・グループや個人に対しては「報道の自由」で何でもアリ。それっていわゆる「特権階級」だの「利権」だの「既得権益」だの、放送局側が番組などで、普段から大きな声で批判していたモノじゃないのかなあ。

まずは海外の事例をよ~くチェックしてみるべきじゃないのかな。上の主張をしている放送局側の「もともとの放送」ってのが、実は自分らだけで創造した都合の良い「放送」という概念でしかないことが分かるはずだから。いや、分かった上でやってるのか。

ともあれ。こういった発言が出てくるってことは、放送局自らが「放送内容には一切責任を持たない」ってポリシーを掲げてるって証でもある。それが何を意味するのか......。放送法の解釈次第では、一発免許取り消しもありうるかも、ね。

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このページは、不破雷蔵が2012年6月28日 07:37に書いた記事です。

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