【更新】「国民年金 半数超年収100万円下回る」

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【国民年金 半数超年収100万円下回る】
【公的年金加入者等の所得に関する実態調査の結果について】

厚生労働省が公的年金の加入者の年収を調査したところ、国民年金の加入者の半数以上が年収100万円を下回っていることが分かりました。

厚生労働省は、おととし11月末現在で、公的年金に加入している全国の15歳以上の人のうちおよそ7万2000人を対象に、前の年の平成21年の年収を調査しました。それによりますと、自営業者などの国民年金の加入者の平均年収は159万円、厚生年金や共済年金に加入するサラリーマンや公務員などは426万円、保険料をみずから払う必要がないサラリーマンや公務員の妻などは55万円で、全体の平均は297万円でした。

このうち、国民年金の加入者をみますと、年収がない人と年収50万円以下が合わせて38%と最も多く、50万円以上100万円以下も17%いて、全体の55%が年収100万円を下回っていることが分かりました。


昨今の政治や外交、そして経済周り(殆どやん)のニュースは極力一次ソースを当たらないと報道側のミスリードに頭を痛めることになるってのは、最近の悲しい現実ではあるけれど。今件もそれに近い部分もあるかな......というのが正直な感想。

単純値では確かにその通り、よろしくない状況には違いない。でも国民年金のみってのは基本的に厚生年金や共済年金に加入できない状況のことを指すのであって、学生、主婦、アルバイト、無職など多種多様な場合の人たちを全部まとめている。だから「厚生年金や共済年金加入者と比べて厳しい」ってのは、ある意味当たり前の話。

あとは世帯単位での収入換算とか(厚生年金や共済年金加入者は配偶者が第三号被保険者になる。国民年金のみの場合は双方とも第一号)、「収入」には「資産」は考慮されていない(高齢者の資産勘案や税金回りの話をする際によく言われる話)とかね。また、自営業者の場合は「給与収入と事業所得(マイナスの場合は、ゼロ)の合計値」なので、節税上の問題とか「利益は出てないけど生活はできるよ」状態とかね(事業所得とは売上金額から必要経費を引いたもの)。

もっとも資料の値にもある通り、そしてこれらのチェック項目の見方を変えれば分かる通り、増加する一人暮らし世帯のシニア層は、金銭的に非常に厳しいだろうな......というのが正直な感想。

元資料のデータはそれなりに詳しいんだけど、マトリクス的なデータ展開がなされていないので、上記のような事例の検証ができないのが残念。時間があるときにじっくりと見直してみるかな。

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このページは、不破雷蔵が2012年7月10日 07:16に書いた記事です。

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