【レバ刺しは生鮮魚介類や生卵よりも安全か?」】 原因物質別にみると、患者数が多い順に並べると、ノロウイルス(患者数:8619)、サルモネラ属菌(3068)、ウェルシュ菌(2784)、カンピロバクター・ジェジュニ/コリ(2341)、腸管出血性大腸菌(714)です。ベロ毒素を産生するO157などの大腸菌はまとめて「腸管出血性大腸菌」に分類されています。患者数は21626例中714例と少ないですが、死亡例は11例中7例です。ちなみにサルモネラの死亡例は3例、他の細菌やウイルスでの死亡例は無く、残りの1例は動物性自然毒です。
上の社説が書いている「昨年一年間に発生した食中毒」のデータを確認するために厚生労働省の食中毒統計資料をみました。23年度の食中毒件数は1062、患者数は21626、死者は11です。その中で魚介類によるものはそれぞれ、137、1351、1です。一方、レバーによるものは記載されていませんでしたが、肉類及びその加工品によるものはそれぞれ、76、895、6です。ついでに、卵類及びその加工品によるものはそれぞれ、5、54、1です。
先日の【生レバー禁止の「結果」を見てみたい】の続報。巡回サイトの中で同じような話が取り上げられていて、具体的にデータが分かる場所を提示していた。これはありがたい。これなら検証は可能......
......としたいところなのだが。生レバー周りで具体的にどの疾患が該当しうるのかの確認から始めなきゃならないな、これは(過去の食中毒事件一例から逆算すればいいのか)。ネタがネタなだけに、時間をかけても本家での適用は難しそうだ(汗) 数字のがちゃがちゃだけなんでハードルは低いのだろうけど。
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