↑ 猫の手星雲
欧州南天天文台(European Southern Observatory、ESO)は9日、さそり座にある「Cat's Paw Nebula(猫の手星雲)」(NGC 6334)の画像を公開した。星が散りばめられた暗い宇宙を背景に、赤い雲状のガスが作る独特な形を捉えている。
この画像は南米チリのラ・シーヤ天文台(La Silla Observatory)のMPG/ESO2.2m望遠鏡が観測した画像と、アマチュア天文家のロバート・ジェンドラー(Robert Gendler)氏とライアン・M・ハナホー(Ryan M. Hannahoe)氏が0.4m望遠鏡で60時間露光して撮影した画像を合成したもの。
MPG/ESO望遠鏡の輝度情報にジェンドラー氏とハナホー氏が得た色彩情報を加えてこの鮮やかな画像が出来上がった。
......というわけで画像は一次ソースから、映像は数年前に作成された別途ルートからのもの。観方次第でどんなビジュアルにでも見えうるんだけど(星座が好例)、この類の話ってのはロマンがあっていいねえ。合成をして猫たちがはるかかなたにある「猫の手星雲」を眺めるシーンなんて作ったら、結構素敵な一枚になるかもしれない。
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