シカゴ商品取引所(CBOT)では、 記録的熱波に襲われたトウモロコシと大豆の主産地である米中西部が向こう1週間は降雨に恵まれないとの見方から、穀物先物相場が急騰している。 米農務省が9日発表したトウモロコシと大豆の作柄状況は、「優」と「良」の比率が約40%となり、米国が前回に大規模な干ばつに見舞われた1988年以来で最低水準に落ち込んだ。CBOTではこの日、大豆先物相場が約3%上昇して過去最高値を更新、トウモロコシ相場も5%以上の急騰となった。トウモロコシ価格は過去1カ月で30%上昇している。
↑ 米国降水量状況
米農務省は9日、国内のトウモロコシと大豆の収穫について、1988年の大干ばつ以来で最悪の状況になっているとの見方を示した。穀物相場は足元で急騰しており、世界的に食料価格が再び高騰する懸念が強まっている。
先日本家サイトの記事【20年あまりの世界の食料価格の推移をグラフ化してみる(2012年6月分反映版)】で「この半年~1年くらいの間、食料需給は安定した方向に向かっているカナ」なんてことを書いたとたんにこのありさま。いや、確かにFAOの最新レポートでも大豆周りでそんな話があったのは覚えているけど、いざ改めて別口から見てみると、結構ゴツい干ばつ状態にあるようだ。
実際に【フジフューチャーズの大豆レート】などを見ると、確かに6月中旬からぐいぐい上がっている。来月以降のFAOの値は、結構ごつい反動を見せることになるか、な。
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