ドイツで53もの業界団体によって行われている、5年間もの長きにわたり展開中の「経済的・社会的な意義の観点から、ものを作る意欲を大切にしよう」というキャンペーン。加えて若年層への技術習得の重要性を説き、就業上の社会問題(若年層の失業問題)への対策の意味合いも持たせている。
内容はといえば、動画を見れば分かると思うのだけど、「もし今の社会から『モノづくり』の意欲が失われたら」(元々技術の蓄積や創作意欲が無かったとしたら、の方が適切かな?)というもの。手短なものから少しずつ、確実に「人の創作意欲によって生まれたもの」が崩れ去り、形を失い、この世から消えていく。文明、社会そのものの崩落が起き、人が人らしく生きていくために必要なあらゆるものが、一人一人の創作成果物の蓄積による集大成であることを実感させてくれる。
モノづくり、技術、創作意欲。当たり前に存在するものだからこそ、とても大切なものでもある。無くなって初めてわかる、そのありがたさ。その一片をこの映像は教えてくれる。
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