【世界の食料価格10%上昇 7月、禁輸で一段高も】 世銀の調査によると、7月はトウモロコシと小麦の価格が25%、大豆は17%上昇。主要輸出国である米国が深刻な干ばつに見舞われたほか、ロシアなどでも小麦の減産が見込まれることが響いた。価格が下がったのはコメだけだった。
↑ 各食料価格指数推移(FAO)(2007年~2012年7月)
世界銀行は30日、トウモロコシや大豆の価格高騰で7月の世界の食料価格が前月に比べ10%上昇したと発表した。米国や東欧で干ばつ被害が広がっていることが原因。穀物不足による輸出禁止などで事態が悪化すれば、一段と上昇する懸念があるという。
先日から断片的にお伝えしている、干ばつとそれに伴う作物不良の件。世界銀行でもレポートを出したということで、元リリースと合わせて覚え書き。
7月分の国連食糧農業機関(FAO)の指数も前月比でプラス6.2%と結構な伸びが確認できるし(【20年あまりの世界の食料価格の推移をグラフ化してみる(2012年7月分反映版)】)、食料の価格高騰は特に新興国での情勢不安定を後押しすることになるからねえ......。とりわけヨーロッパ方面でのごたごたが気になるところ。
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