電話営業を防ぐ仕組み「National Do Not Call Registry」とは

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1.概要
米国では、電話セールスはお断りという消費者は連邦取引委員会(Federal Trade Commission, FTC)が用意した「電話お断りリスト」(The National Do Not Call Registry)に自分の電話番号を登録できる制度がある。電話セールスを行う事業者は、毎月、FTCが提供する最新のリストから情報を入手(有料)し、自らが管理する電話セールス禁止先のリストを更新し、登録者に電話セールスを行わないようにしなければならない。リスト登録者に電話セールスを行った場合は、罰金が科せられる。

2.制度の骨格
①制度の運用開始2003年6月(電話番号の登録開始)
2003年10月(登録者に対する電話セールスの規制が開始)
②根拠法等「Telemarketing and Consumer Fraud and Abuse Prevention Act」Federal Trade Commission(FTC), Federal Communications Commission(FCC)による共同運用。
③登録の方法電話セールスを受けたくない消費者は、FTCのWebサイト又はフリーダイアルから、自宅の電話番号、携帯電話の電話番号を登録。(登録は無料)
④有効期間等登録後、31日が経過すれば、企業はその電話に電話セールスを行ってはいけない。登録の有効期間は5年間。但し、商品購入後の18ヶ月間、資料請求後の3ヶ月間、消費者が書面で許可した場合は、電話セールスを行っても良い。

⑤登録情報の入手企業は、31日毎にWebサイトから、最新の登録情報を入手しなければならない。(当初、90日毎であったが、2005年1月から31日毎に変更。登録情報を早期に有効とし消費者ニーズに応えるとともに、企業に対しても最新情報を効率的に提供。)
⑥罰金11,000ドル/incident
⑦情報入手の費用56ドル/Area code
(280Area code以上は定額。15,400ドル)
⑧規制を受けない団体政治団体、慈善団体、調査会社による電話調査
(これらの団体は、登録リストを無料で入手でき、消費者の意志の尊重が求められている。)


昨日午後9時過ぎに転売用マンションと思われる営業電話がかかってきたこと、別件でアメリカの営業電話事情について調べていたことなどから、見つけた資料。アメリカではこういう仕組みがある......にもかかわらず、不快な、あるいは要らない営業電話が相次いでいるとの話。SMSでもスパムが多いという話もあるし、ねえ......

この「National Do Not Call Registry」、日本でも導入してもいいとは思うけどね。

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2012年8月 6日 06:39に書いた記事です。

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