東京電力福島第一原発の事故などで自然エネルギーに注目が高まる中、住宅用の太陽光発電装置の販売に絡むトラブルが急増している。県内の苦情相談件数は5年前の約5倍に上り、電力会社の関連会社を名乗るなど手口も巧妙化している。
「国から補助金が出るし、電気も売れる。数年で元が取れますよ」6月下旬、神戸市北区の主婦(39)宅を「関西電力の関連会社」を名乗る男が訪れ、こう切り出した。屋根に太陽光発電装置を取り付けるという内容で、設置費用は約300万円。主婦が「他社と比較し、じっくり考えたい」と言うと、男はパンフレットも置かずに帰ったという。
主婦が発電装置を扱う大手メーカーに問い合わせたところ、業者の説明より100万円以上安く設置できることがわかった。主婦は「危うくだまされるところだった。『環境問題に関心がないのですか』と詰められ、断りにくい雰囲気だったから」と振り返る。
県生活科学総合センターによると、昨年6月から今年5月末までの1年間に寄せられた苦情や相談の件数は225件で、48件だった5年前の約4・7倍。センターによると、苦情・相談の約6割が訪問販売で、高齢者だけでなく、30~40歳代からの相談も多いという。
目立つのは、電力会社や、その関連会社などを装うケースだ。電力会社は機器の販売・設置を行っていない。
また、実在する国の補助金支給制度を持ち出し、「設置費が実質、無料になる」などと持ちかけるパターンもある。国の制度では、平均的な家庭で4キロ・ワットの太陽光発電機器を設置した場合、補助金の総額は14万円程度。平均208万円とされる設置費用の1割にも満たない。契約後に業者が補助金を申請しなかったり、補助対象外の機器だったりする例も報告されている。
今件は兵庫県を対象にした話だけど、状況から察するに全国で同様の事例が起きていると考えて良い。国民生活センターではまた特別の注意喚起は無いけどね。かつての太陽光温水器周りの詐欺事件同様に、これからますます増えてくるんだろうねえ。保険の押し売りや、違法な消火器販売と似たような香りもする。
あやしげなアプローチがあったら、躊躇することなく、関連当局に通報を。
まぁ、ある意味仕方ない面もある。「今の」政府やそれを利用した一部の政商たちが率先して詐欺行為を披露して、心理的な免罪符与えちゃってるんだもんな。
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