[「避難せよ」広がる命令口調 大津波警報 岩手、宮城の沿岸自治体]
大津波警報の際に、防災無線で呼び掛ける避難連絡を命令口調に改める動きが東日本大震災の被災地で広まっていることが21日、各自治体への取材で分かった。迅速、確実な避難を促すのが狙いだ。岩手、宮城両県の沿岸27市町村のうち、既に4市町が改めたほか、10市町村が見直しを進めている。
震災では、茨城県大洗町が当初「避難してください」と丁寧に呼び掛けていたが、津波を目撃した町長の判断で「避難せよ」と命令口調に変更した。結果的に、津波による犠牲者は出なかった。
久々に色々と考えさせられた話。普段は丁寧語、お願い口調で伝えている部局が、突然命令語で語り出したとなれば、具体的な文言以外で切羽詰まった・緊急事態感を盛り込むことができる(「普段は丁寧語」がポイント。普段から命令語では意味がない)。また、「お上の命令には弱い」という日本人の特性にもマッチする。
これについて調べたところ、
●【集団災害発生時の医療機関の対応】
・避難命令の伝達
施設内全体には非常放送を使用し、部署ではメガホンを使用して伝達する。また伝達に際しては、簡潔でわかりやすい内容を2回繰り返す。そして発信元を明確にし、落ち着いた命令口調で伝達することが重要である。
●【自衛消防活動】
・避難誘導の原則
発災時の放送は、早口をさけ命令口調でわかりやすく同じ内容を2度繰り返しましょう。
なと、結構色々な場所で言及されている。具体的な効果の違いを示した研究論文の類はなかったけど、この話はもっと大きく公知されるべきではないかなあ、と思う。
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