二か月に一度の良質雑誌。あ、そういや前回号レビュー書くの忘れた。まぁ、ともかく表紙にもある通り、これまで隔月刊だったのが次回から月刊化。それに合わせて連載陣のいくつかが次回終了となったり、ラノベ原作の漫画が始まったりと、結構再編の時期だったりもする。講談社はラノベ層も厚いので、相乗効果という点では良いプラットフォーム足りえているのかもね。
今回は3作品。一つ「ビブリア古書堂の事件手帖」。本が大好きで胸が大きいメガネの女性というと、どこかで聞いたような設定だけど、こういう話の展開は大好物。元々小説が原作とのことで、ストーリー構築はあまり心配は要らないのだろうけど、このタイプのって「話づくり」が大変なのよね。それと、作画の交田稜先生。新鋭ということで過去のデータがほとんどないのだけど、絵柄(はちょっと違うかな)とかコマ割りとかシーンの映画的描写とか、「寡黙の刻」を描いたよしのひろみち先生を思い起こさせる。ご本人ではないせよ......。
次。「ビリオネアガール」。経済方面の描写では群を抜く支倉先生の作品であるだけに、非常に面白い視線から見た「お金持ち」の話になっている。青年誌向け漫画としてはかなり珍しい。でも大好き。
最後に。「ビリオネアガール」。人間の視覚と判断に関するうんちく......なんだけど、なんだろうこれ。過去の作品と比べて格別に面白くなってる。最後の解説のページに「今回はちょっと趣向を変えて」とあるけど、これ、多分大当たり。「アフターゼロ」の香りも感じられるし、この路線を突き進んでほしい、と思うんだけど、「次号、クライマックス」という表記があるので、終わっちゃうのかなあ。惜しいな。
(最終更新:2013/08/25)
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