【更新】東電に津波対策バックアップ電源、IHI子会社が納入

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[IHIジェットサービス、車載型の3,600kW移動電源車を東京電力に納入]

↑ 車載型の3,600kW移動電源車ル
↑ 車載型の3,600kW移動電源車


国内最大となる車載型の3,600kW移動電源車を東京電力に納入
~津波対策バックアップ電源として柏崎刈羽原子力発電所および福島第二原子力発電所に納入~

IHIの子会社である株式会社IHIジェットサービス(IJS,社長:加藤敏夫,所在地:東京都昭島市)は,このほど,東京電力株式会社柏崎刈羽原子力発電所および福島第二原子力発電所向けに3,600kW移動電源車を納入しました。本電源車は,ロールスロイス製航空機転用型ガスタービンを25トントラックに搭載したもので,コンパクトで大容量かつ機動性に富んだ発電システムです。また,今回搭載されているガスタービンは一軸式のガスタービンであり,原子炉冷却用の大容量ポンプの電動機を直接駆動することができるなど,応答性に優れており,原子力発電所のバックアップ電源に適しています。本電源車は,2011年6月の受注から約1年という短期間での納入を実現し,本年7月および9月に正式納車しました。

本移動電源車の特徴は以下の通りです。

1. 25トントラックに発電機とガスタービンを,同じく15トントラックに制御装置,バッテリー,燃料タンク等を搭載する2台で一組の構成。
2. 大型トラック免許で運転ができ,一般道の走行も可能。
3. 車載型としては国内最大となる3,600kWの発電能力。(一般家庭約10,000軒分の発電能力)
4. 航空機転用型ガスタービンを搭載しているため,デーゼル機関駆動に比べ,立ち上がりが早く,緊急時にも即時に対応できる。
5. 耐震性にも優れ、東日本大震災級の地震などにも耐えられる。


IJSの移動電源車は,コンパクトで大出力,応答性の速さなどが評価されており,これまでに800~3600kWの移動電源車を国内電力会社や通信会社などに40台納入しています。IJSでは,納入した移動電源車のメンテナンスも行っており,移動電源車の安定した運用に貢献しています。また,このたび,本電源車のガスタービンを製造しているロールスロイス社とHeavy Maintenance Center(主整備工場)としての契約,認定を得ており,今後は,メンテナンス事業をさらに拡大していきます。

IJSでは,今後,国内原子力発電所向けだけではなく,通信会社・燃料会社などにも非常用電源として移動電源車を拡販し,さらなる事業の拡大を目指します。


電力周りのニュースの覚え書きとして。2011年6月の時点ですでに受注をかけていること、そして1年間強という短期間で仕上げられたこと、双方に注目。逆に、「注文すればすぐに納入してくれる」という、一般耐久消費財のような類の物でないことも、合わせて確認しておきたいところだね。無論、購入・運用にもそれなりに費用がかかるということも。

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このページは、不破雷蔵が2012年9月27日 07:30に書いた記事です。

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