【原発再稼働なければ安定供給困難 北電が冬の需給見通し」】
【今冬の電力需給対策の進捗状況について(ほくでん)】
↑ 苫小牧発電所に設置した緊急設置電源
北海道電力は5日、停止中の泊原発(北海道泊村)が再稼働しない場合の今冬の電力需給見通しを発表した。最大電力需要に対する供給余力を示す供給予備率が来年1月と2月に、電力の安定供給に必要とする3%を割り込むとしている。
同社は、軽油を使う非常用発電機の増設や自家発電力の購入で約8.4万キロワット分の供給力を上積みしたが、これ以上の供給力の確保は難しいという。また、泊原発の停止でフル稼働している火力発電所で計画外の停止や出力抑制が増えているが、今回の見通しはこうしたトラブルや節電効果を見込んでおらず、今後、さらに精査するとしている。
「安定」とはリスクの低い状態を指すことを前提として。その「安定」が困難との見通し。イレギュラーがまったく無ければたとえ供給余力が1%でも構わないのだけど、それは事実上有りえない。ましてや昨年から各発電所に無理をさせ続け、さらにその上写真にあるような緊急電源まで用いている以上、何が起きても不思議ではない。
それをもってして「トラブル起こすのなんて怠慢だ」と断ずるのなら、休みもとらせずに働き続けさせ、疲労で倒れた社員を鞭打つ「ブラック企業」とやらと何ら変わりのない主張でしかない。
「今の」政府が仕事をせず、まともな計算も出来ない人たちが、寡黙に義務を果たそうとしている人達の邪魔をし続ける限り、この状況の改善は望めそうにない。
コメントする