[マイコプラズマ肺炎が流行の兆し、手洗いやうがいの励行、マスクの着用が重要]
↑ 東京都の定点報告疾病 週報告分 推移グラフからマイコプラズマ肺炎
マイコプラズマ肺炎の流行が懸念されている。国立感染症研究所が、24日に発表した12年第36週(9月3-9日)の報告によれば、全国にある医療機関の基幹定点(約500カ所)あたりの報告数は第35週の1.09から1.08に減少したものの高い状況が継続している。同研究所では、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多いと指摘。都道府県別では、栃木県、群馬県、福島県、愛知県が多いとしている。
マイコプラズマ肺炎とは、肺炎マイコプラズマを病原体とする呼吸器感染症で、感染経路としては、飛まつ感染による経気道感染や接触感染によって広がると言われている。潜伏期間は2-3週間とインフルエンザやRSウイルス感染症などの小児を中心として流行する呼吸器疾患と比べて長く、初期症状は発熱、全身倦怠、頭痛などがあげられる。厚生労働省によると、中耳炎、胸膜炎、心筋炎、髄膜炎などの合併症を併発する症例も報告されている。近年は、抗菌剤に対し耐性のあるものの割合が増加しているとの指摘もある。
昨年、一昨年以前と比べて発症報告数が大きく伸び、色々と問題視されたマイコプラズマ肺炎。東京都の動向を見ても、どうやら今年も昨年の動きを踏襲しそうで、要警戒状態にあるといえる。このままでは来週~再来週あたりから、大きな動きがあるように見える。
関連情報を確認し、出来得る限りの予防策を打っておこう。
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