↑ 燃料費増加の見通し
平成24年度の燃料費の増加によるコストの上昇について、平成24年5月時点の試算値と直近のデータによる試算値を比較したところ、大飯3,4号機の再稼働等により代替火力発電の減少が見込まれるが、石油火力の割合の上昇と、LNG火力及び石油火力の燃料価格上昇により、約0.1兆円の増加が見られた。
先日開催された需給検証委員会の資料の一つ。文字の過半が赤文字で記載されるページもあるなど、「早くどうにかし」という「現政府」への電力会社の訴えがじりじりと伝わってくる。燃料費増額の部分だけを抽出しても、23年度実績で2.3兆円、24年度の直近推計で3.2兆円、計5.5兆円の余計な負担が電力会社にかかっている(原発稼働分によるマイナスが行われているけど、個人的にはこの引き算はする必要はないと考えている。「菅・要請のジレンマ」が無ければ、それが当たり前だったのだから)。
電力会社も営利企業だから、赤字を続けていけば継続が不可能となる。そのために「急な大出費」に対するコストダウンの事例が挙げられているけど、正直これはしてほしくない。中身を見れば分かるけど、健全なコストダウンとは言い難く、安全性や将来性をざっくりと切り捨ててしまっている。一年やそこらは持つかもしれないけど、その後逆にコスト増となるだけでなく、危険性もケタ違いに増えかねない。人件費を削れ? モチベーションの低下や人材の流出は安全性の低下の最重要項目に他ならない。
早いところ「あるべき姿」に戻さないと、日常生活の根幹が崩されてしまう。
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