[米民間宇宙船、打ち上げに成功 初の商業輸送ミッション]
米民間宇宙開発企業スペースXは現地時間7日午後8時35分、無人宇宙船「ドラゴン」を搭載したロケット「ファルコン9」をフロリダ州ケープカナベラルから打ち上げた。同社は5月に打ち上げを成功させていたが、今回が初の商業輸送ミッションとなる。
打ち上げから約10分後、ドラゴンはロケットから切り離され、国際宇宙ステーション(ISS)へ向かった。米国時間の10日にもISSに到達し、宇宙飛行士サニータ・ウィリアムズさんと星出彰彦さんがロボットアームを使って回収する。
米航空宇宙局(NASA)はスペースXと総額16億ドル(約1260億円)相当の契約を結び、12回にわたってISSへ補給物資を輸送する。今回はこの契約に基づく初のミッションとなる。これに先立ちスペースXは今年5月、ドラゴンを打ち上げてISSにドッキングさせ、地球に帰還させる実験を成功させていた。
宇宙空間上に民間施設がない現状では、商業輸送といっても対国、あるいは事業連合体相手だから、色々とビジネスとしては大変かもしれない(陸上から別の陸上地点への輸送の場合、宇宙船に乗せる必要はないからね。衛生軌道上を飛行させるのならともかく)。ただ、将来に向けた布石という点では、非常に有望かもしれない。民間企業の数が増えれば、トラブルが起きた時の対応における選択肢も増えるし、開発をさらに推し進めることも容易になる。
クロネコヤマトあたりもエメラルドグリーンと黄色で着色した専用のカーゴをつくって......ってのはさすがに難しいか。
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