【風しんの患者数が増加しています(国立感染研究所)】 風しんの2012年第1~31週の累積報告数は全数報告対象疾患になった2008年以降、はじめて1,000例を超え、1,016例となった。これは昨年の同時期(283例)と比較して3.6倍、また昨年1年間の累積報告数(371例)と比較して2.7倍の報告数である。 報告数が多い地域では、職場・施設内、学校内での集団発生が報告されており、報告数が少ない地域でも、妊婦や妊婦の家族での感染、 同僚に妊婦がいる成人での感染が報告されている。 現在、風しんの報告は、人口密度の高い都市圏(関東地方、関西地方)や沖縄県などで多く、今後愛知県を中心とした東海地方での発生 動向も注意すべきである。どの地域においても、報告例の性別・年齢の傾向は同様であり発生の中心は成人男性である。一方で、女性の症例 の年別年齢群別割合の推移をみると(図)、出産年齢とされる年代が2012年は72%を占めており、先天性風しん症候群 (congenital rubella syndrome:CRS)が発生するリスクが非常に危惧される状況である。産褥期を含め今後妊娠を希望する女性や、そ の家族などの成人の方も、風しんの罹患歴や接種歴がない、または不明な場合には積極的に風しん含有ワクチン接種を受けることを検討し ていただきたい。
↑ 風しん累積報告数の推移2008~2012年(第1~42週)
・風しん 2012年第1~31週 (2012年8月8日現在)
先日【マイコプラズマ肺炎、今年も流行のきざし】で昨年同様今年もマイコプラズマ肺炎が流行しているよ云々という話を挙げたけど、一方で風しんもえらいことになっている。上のグラフは累計で、下の週次グラフを見れば分かるようにピークは過ぎているんだけど、例年と比べて多いことに変わりなし。
資料を見ると特に関西地域で多発しているようだね。くれぐれもご注意を。
コメントする