【米原子力空母エンタープライズ退役へ 炉除去に3年、船体は一部売却】
世界初の原子力空母だった米海軍の「エンタープライズ」が今年12月1日に前線任務から正式に外れ、原子炉の撤去や核燃料の抜き取り、船体の解体が実施されることになった。金属類はスクラップとして売却されるという。同空母は米軍の戦闘艦船としては最長の就役年数を持ち、半世紀にわたって米海軍の力の象徴ともなっていた。
大西洋艦隊航空隊の報道官によると、搭載する8基の原子炉の撤去や核燃料抜き取りには3年かかる。これに必要な経費は数千万ドルに達する見通し。炉の取り外しは米ワシントン州ピュージェットにある海軍造船所で実施される。この作業が終了すれば同空母は正式に退役したとみなされる。
(中略)
空母のエンタープライズは消滅することになるが、建造予定の新型空母の船名を9隻目のエンタープライズとするための嘆願運動が既に起きている。
「架空戦記小説でもっとも沈められた空母」としても有名な(汗)空母エンタープライズ(その多くは前代のものだけど)。大戦中に活躍したエンタープライズの奮戦ぶりから、同艦の名前はアメリカ国民からは「不屈の精神」「無敵のアメリカンスピリッツ」の象徴的な意味合いすら有するようになった。それだけに、その名前を冠する空母の退役は、アメリカにとっても色々と感慨深いものに違いない。
同記事の最後には「新空母にエンタープライズの名前をつけようぜ」的な運動が起きていると書かれている。まぁそれが無難じゃないかな。航宙艦の登場はまだまだ先のようだし。
コメントする