エルニーニョ、終息へ

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【エルニーニョ監視速報No.242(2012年10月)】

↑ エルニーニョ/ラニーニャ現象の経過と予測
↑ エルニーニョ/ラニーニャ現象の経過と予測


・概要
エルニーニョ/ラニーニャ現象に関する大気・海洋の状況(2012年10月)と今後の見通しについて解説します。

・本文
エルニーニョ現象が終息し、平常の状態になったとみられる。冬から春にかけて平常の状態が続く可能性が高い。

・10月の実況: エルニーニョ現象が終息し、平常の状態になったとみられる。
エルニーニョ監視海域の海面水温は基準値に近い値(基準値との差は0.0.C)だった。太平洋赤道域の海面水温は、西部で平年より高く、東部で平年より低かった。太平洋赤道域の海洋表層の水温は、西部から中部にかけて平年より高く、東部では平年より低かった。太平洋赤道域の大気の対流活動は平年並だった。大気下層の東風も概ね平年並だった。これらの海洋と大気の状態は、エルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態を示している。

・今後の見通し: 冬から春にかけて平常の状態が続く可能性が高い。
エルニーニョ予測モデルは、エルニーニョ監視海域の海面水温が、予測期間中、概ね基準値に近い値で推移すると予測している。但し、西部から中部にかけて見られる海洋表層の暖水の影響や予測の不確実性を考慮すると、エルニーニョ現象が再び発生する可能性も残っている。以上のことから、冬から春にかけては、エルニーニョ現象が再び発生する可能性があるものの、平常の状態が続く可能性がより高い。


ということで確率論的な話ではあるけれど、エルニーニョが終息し、今回の冬から来春にかけては、平常状態が続く可能性が高まった、と。

直近で気になるのは今冬の北海道の天候。【三か月予報】ではまだ10月25日付が最新のものなので、今回の判断は反映されていない。事態が好転するような予想になるとよいのだけど(もちろん予想だけじゃなく実際の気候も)。

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このページは、不破雷蔵が2012年11月12日 07:37に書いた記事です。

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