【「裏サンデー」が大ピンチ、赤字で閉鎖の可能性 「......マジです」 打開策としてコミックスの購入を呼びかけ。】
【裏サンデー内告知ページ】
↑ 裏サンデー内告知ページから
小学館の無料マンガサイト「裏サンデー」が存続の危機を迎えている。11月16日に発売した、裏サンデー発のコミックス第1弾の売れ行き次第では、サービス終了となる可能性がある。
裏サンデーは、週刊少年サンデー編集部が"漫画界のルールと伝統をぶちこわす"として、今年4月にオープン。完全無料・全話公開などのシステムが人気を集め、11月までの約7カ月の間で月間平均1000万ページビュー・80万ユーザーを獲得し、「日本一人が集まるコミックサイト」となった。しかし、課金システムや広告モデルなどを導入しておらず、運営は赤字続きだという。
同サイトは「SAVE THE 裏サンデー」と題した特設ページで危機を打ち明け、打開策としてコミックスの購入を呼びかけている。
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本日11月16日(金)に裏サンコミックス第一弾「モブサイコ100」「ヒーローハーツ」「ゼクレアトル」が発売されました!が...赤字のため単行本が売れなければ裏サンデー終了の可能性もあります。裏サンデー支援にご協力いただける方は、ぜひ周りのご友人に広めたり、好きな本をご購入頂けると幸いです。
【サンデーも「裏」が登場する時代】でも紹介した、少年サンデーのオルタナティブ的なウェブ雑誌、「裏サンデー」。少年誌ではできない表現の自由を追求する場を目指す云々とあったので、試験運用的なもの、あるいは広報宣伝やらプロモーションの場として割り切り、先行投資の意味も含めて採算度外視にしてるのかな、だから課金とか広告はないのかな......と思っていたら、こんな話が。
仮にこれが「釣り」で無いとして。どんなビジネスプラン、目論見の上で「裏サンデー」を創って運営してきたのか、かなり疑問に感じてしまう。文面からするに「運営が赤字だから存続の危機」ということだけど、収益を得る部分を組み込んでいないのだから、それは承知の上だったと思ったんだけどね。
「採算部分はコミックスの売れ行き次第なんで、コミック買え」と"強要"するってのは、あまりお勧めできない切り口。たとえこの「運動」でうまくいったとしても、それこそ毎月それを繰り返すの? コミックのセールスで赤黒を判断するのなら、まずはコミックが売れる仕組み・内容を組み入れるよう模索すべきであったはずで。
どうもかなり、行き当たりばったり感が否めない。こういうデジタル系話では、やはり講談社の方が上手いよなあ、と思うのは当方だけかしらね。
......あるいは運営の途中で、「上」から方針転換を迫られたのかな?
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