[給食から消えた「不健康」メニュー、生徒の要望で復活 米]
学校給食のカロリー制限や野菜などの摂取を義務付けた米政府の新規定に対し、好物を食べられなくなった児童や生徒から不満が噴出している。こうした声に押されて政府はこのほど、規定の一部改定に踏み切った。
今年度から導入された学校給食規定では、スパゲティとミートボールにガーリックブレッドといった組み合わせは、穀物類が多すぎるという理由で禁止される。グリルチキンサンドイッチにセロリスティック、ディップソースとなるピーナツバターを添える献立も、タンパク質の摂取過剰になるとして認められない。
この規定に反発してカンザス州の生徒が制作した「ウィー・アー・ハングリー(お腹が空いた)」という動画は、空腹で倒れて見せる生徒たちの演技が話題になり、動画共有サイトのユーチューブで100万回以上再生されている。
今回の改訂により、ガーリックブレッドやピーナツバターなどが給食のプレートに並ぶ光景が戻ってきそうだ。同州ウォレス郡の学校区長は「政府がカンザス州の小さな町の声を聞き入れてくれた」と歓迎する。
今件はアメリカでの肥満問題に対する社会的な規制の動き、そしてそれに反発を示す生徒達が取った「動画の作成と投稿によるアピール」という対抗手段が、それなりに効果を示したという点で注目。「改定後の規定でもカロリー制限には従う必要があり、野菜や果物を出すことも義務付けられる」という点が気になるけどね。禁止された品々は概してカロリーが高いから、カロリー上限に変わりがなければ、全体の分量は随分と減るんじゃないかな......。
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