↑ せかいいち おいしいスープ
●はらぺこの三人の兵隊が、ある村で食べものをわけてほしいとたのみました。けれども、村人たちは首を横にふるばかり。兵隊たちは、しかたがないので、石のスープをつくるといい出しました。えっ、石からスープをつくるだって?! いったい、どんな味がするのでしょう? 民話をもとにしたマーシャ・ブラウンの楽しい絵本。
●むかし三人の兵隊が、戦争が終わって故郷へ帰ろうと見知らぬ道を歩いていました。三人は疲れて腹ペコで何とか食べる物と一晩寝る場所が欲しくて、とある村の灯りを見つけ一軒一軒頼んで回りましたが村人たちはそれぞれに言い訳をして一向に助けてくれません。困った三人は何やらひそひそと相談して一計を案じます。
この物語の素晴らしい所は、三人の兵隊が村人たちの白々しい嘘に内心気づいていながら腹を立てて暴力に訴えたりせずに知恵を働かせて上手に望みの物を手に入れるしたたかさで、最後には表紙のイラストに描かれる様に兵隊と村人たちが手を取り合って陽気に踊る姿が微笑ましく心を和ませてくれます。
原題は「Stone Soup」。逸話として「石のスープ」「岩石スープ」という名前で知られている話。にある、第二次大戦中のパットン将軍の逸話(【このあたりにもちらりと触れられている】)として知っていた。
また、冊子では「面白話」「知恵話」というポジティブな方面で語られてるけど、当方は「ずる賢い切り口」として、相手にやられないよう注意すべきものということで記憶している。何しろ実際にその類をモロにやられてしまい、後になってこの「岩石スープ」の話を知った位だからね。
今現在進行中の情勢でも、似たような話があるような無いような気がしたので、覚え書き。一度だけ、もう一度だけ、とかね......
(最終更新:2013/08/24)
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