[米ニューズ、iPad専用新聞を廃刊へ 読者確保できず]
米メディア大手ニューズ・コーポレーションは5日までに、タブレット端末専用の電子新聞「ザ・デイリー」を、12月15日号を最後に廃刊にすると発表した。
ザ・デイリーは同社が3000万ドルをかけて2011年2月に創刊した。当初はアップルの「iPad(アイパッド)」専用だったが、後にアマゾン・ドット・コムの「キンドル・ファイア」や、グーグルのOS(基本ソフト)「アンドロイド」を搭載した端末にも対応。購読料はiPad版が週99セント、それ以外の端末では月額1.99~3.99ドルだった。
しかしターゲットをタブレット端末に絞ったことを疑問視する声は創刊直後からあり、新聞を購読する読者も少数にとどまった。約100人の陣容を配し、年間経費が推定2600万ドルに上ったことも、同紙の経営を圧迫した。
3日に廃刊を発表したニューズは、ザ・デイリーについて「デジタル出版における大胆な実験」だったとしながらも、長期的なビジネスモデルを確立できるだけの読者数を獲得できなかったと打ち明けた。廃刊に伴い、スタッフなどの一部はニューズ傘下の日刊紙ニューヨーク・ポストに異動させる。
Pew Researchなどの調査結果でも、新聞メディアのスマートフォンやタブレット機への移行傾向は明確に示されているけど、それでも数はまだまだ多くない。しかもハードルが低いので、余計に競争が激化している次第。......元記事を見る限り、経費をかけ過ぎた気がするな。成功している新聞社もあるのだから、何が敗因だったのかをちゃんと分析する必要があると思う。
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