↑ 「Petite jete'」と「mixiパーク」
「2012年6月に事業を開始し、9月には実際にサービスを提供するに至った。12月末までをフィジビリティスタディ(プロジェクトの実現に向けた調査検討)期間として試験的にサービスを開始したが、現在のサービスコンセプトでは、『mixi』ほどの規模に成長させるのは難しいと判断をした」――Petite jete'プロジェクトをとりまとめる玉井賀子氏はこう説明する。
Petite jete'がメインターゲットとしたのは、オフィスに行く際のファッションに悩む20代の働く女性たちだ。だがそういった女性へのインタビューなどを通じて分かったのは、「オフィスカジュアルに対する悩みはあるが、結局購入する服は『オフィス向け』なものではない。自分の好みやその時々の懐事情に依存する」ということだったという。
実際に購入したユーザーは、半数以上がサービスを継続していたという。だがそもそも、オフィスカジュアルに対するニーズ自体が小さかったのだ。4200円という価格設定についても、「特にニットやワンピースなどは『お得感がある』と反響があったが、一方で『似ているデザインが市販されている』『試着できないのに4000円も払えない』と、シビアな声もあった」(玉井氏)という。
日本国内のSNSとしては多分にアドバンテージがあったにも関わらず、状況の変化への対応が遅れ、右往左往・暗中模索を繰り返しているように見えるミクシィ。四半期決算短信での補足資料の情報開示性といい、事業主軸の迷走性といい、スパイラル状態に陥っている感は否めない。
今件2事業もいわば実証実験的なものとして定義された期間ではあったが、あまりにも見切り発車的な雰囲気が強い。本来「試験運用」とするのならもっと小さな規模で多数を展開し、イケそうなものを選りすぐるのが筋なんだけど、ちょいと規模が大きいのよね。どうも、小回りが利きにくくなってるのがネックな気がする。
次の四半期決算短信の補足資料では(2月6日予定)、どのような話が語られるのか。かなり気になるところ。
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