↑ Forbes記事「放射線と発がん、日本が知るべき国連の結論」
昨年12月、極めて重要な報告書が粛々と発表された。そこに結論として書かれているのは、原子力科学の専門家が長年にわたり主張してきたことだ。――つまり、約0.1シーベルト(Sv)または10rem以下の放射線の被曝(ひばく)は大した問題ではない。
「しきい値無し直線仮説(Linear Non-Threshold : LNT仮説)」は0.1Sv(10rem)以下の被曝には当てはまらないが、世界中の自然放射線量はこの範囲にある。そればかりか、この低線量域は、原子力、医学的治療、そして福島のように原発事故で被害を受けた地域にとって最も重要な意味を持つ。
0.1Sv(10rem)以下の被曝に誤ってLNT仮説を当てはめたことによる経済的・心理的負担は、ただでさえストレスを感じていた日本国民には著しく有害で、今後もそれを続けることは犯罪行為といえる。
反核運動家や陰謀説が好きな人々は今回の国連の報告書を受け入れないだろうが、彼らはどのみち国連が嫌いなのだ。
指摘にもある通りLNTの部分にはやや首を傾げるところもあるけど、概して読める記事......というより、これまで言われてきたことの再確認的な話。特に中盤以降において語られている、無益な煽動による「経済的・心理的負担」に関する言及は熟読する価値がある。「日本人は恐怖ではなく真実に基づき行動を」という中見出しも、現状を適切に表すと共に、いまだにこの「恐怖」を悪用して地位を確保したり小銭を得ようとする人たちが後を絶えない現状を再認識させてくれる。
困ったことにこのUNSCEARのレポートですら悪用して「正しく恐れる」事を妨害する輩が後を絶たないのが現状なのよね......。
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