【子どもの探究力を伸ばすタブレット端末の可能性 ~2つの実験から見えてきたもの~ 】
↑ 紙・PC・タブレット型端末(iPad)の特性
赤堀教授の研究結果によると、紙・PC・タブレット型端末には、それぞれのメディアの特性によるメリットがあるようだ(表1)。紙は「文章を読みやすい」「学習した実感を持ちやすい」などのメリットがあり、タブレット型端末には「形をイメージしやすい」「写真を思い出しやすい」などのメリットがあった。PCは2つと比べると特徴が少なかった。
知識の活用を重視する新学習指導要領の下では、子どもの発達に合わせ、紙とデジタル機器をブレンドした学習が有効になるだろう。デジタル機器は紙の代替物ではなく、紙の学習を補完するものと考え、教員が活用していく時代だ。
......ということで複数媒体を用いた比較検証による、タブレット機の可能性を探ったもの。概要としてタブレット機にはオール・オア・ナッシングではなく、既存の媒体には無い、あるいは弱い部分を補完するのに十分な特性を有しているとの話。学習教材のデバイスとして、他の教材にブレンドする形で使うのがいいんじゃないかな、というところ。
今後デジタル機器に触れる機会がさらに増え、子供の頃から慣れ親しんでいる人(デジタル・ネイティブ世代)が増加してくると、学校での教材に教科書と共にタブレット機が......なんて時代になるんだろうな。いや、その時に「タブレット機」という名前が残っているのかどうかも分からないし、あるいは似て非なる別の媒体になってるかもしれないけど。
コメントする