10年間で脳卒中が発症する確率を統計学的に予想する

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【脳卒中のリスク分かる計算式開発】
【2013/03/19 10年間で脳卒中を発症する確率について -リスク因子による個人の脳卒中発症の予測システム-】

↑ 確率算出の流れ
↑ 確率算出の流れ


血圧や喫煙の習慣、それに肥満度など、7つの項目ごとに割りふられた点数を合計するだけで脳卒中のリスクが分かる計算式を、国立がん研究センターなどのグループが開発しました。

国立がん研究センターなどのグループは、全国の男女1万5000人余りの生活習慣と健康診断のデータから、脳卒中の発症に影響する、喫煙の習慣や肥満度、それに糖尿病の有無や血圧など、7つの項目を特定しました。
そして、それぞれの項目を点数化し、40代から60代の人が自分の点数を合計すると、10年間に脳卒中を発症する確率や、血管の老化の度合いを判定できる計算式を開発しました。
脳卒中を発症する確率は、リスクの大きさに合わせて、1%未満から20%以上までの14段階で示されます。


多目的コホート研究(JPHC研究)が良く行っている、多数の実例を基に統計学的な観点から傾向を導き出すタイプの研究成果の一つ。過去の1.5万人ほどのデータを基にしたパラメータ設定による計算式なので、それなりに精度は高い、はず。ただし統計を取った当時と現在では、食生活をはじめとする日常生活に違いがあるので、ある程度のぶれは生じてしまうかもしれない。

とはいえ、実際の変数がすべて公開されているのはありがたい話。具体的に数字を当てはめて算出するのはもちろんだけど、主要項目において、どの要件がどれだけリスクを高めるか、相対的に判断できるのだからね。

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このページは、不破雷蔵が2013年3月21日 06:48に書いた記事です。

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