【東日本大震災:地域の「足」ようやく JR大船渡線、BRT運行開始】
東日本大震災で被災し不通となっているJR大船渡線・盛(さかり)(岩手県大船渡市)-気仙沼(宮城県気仙沼市)間で2日午前、代替交通となる「バス高速輸送システム(BRT)」の運行が始まった。高校生や高齢者らは震災から2年を前にようやく地域の「足」を取り戻し、笑顔を見せた。
大船渡線の不通区間は43・7キロ。BRTのルートの大半は一般道を通るが、大船渡駅から盛駅手前までの1・9キロは、レールや枕木を取り除き舗装した専用道を走る。震災前は上下19本だった運行数は51本に増え、朝と夕は通学時間帯に配慮したダイヤを組んだ。岩手県陸前高田市内では住民の要望などを受け、病院や市の仮庁舎のある内陸部にルートを一部変更した。
BRTとはBus Rapid Transitの略で、バスによる頻繁な行き来を行うことで大量の乗客を運ぶ仕組みのこと。通常のバス運行と異なるのは、専用の道路なりレーンを設けて運行させることで、鉄道に近い定期性・常時高速性を持たせる点にある。鉄道ほどコストがかからず小回りが利く点で、鉄道運営では採算が取れない場所や、今回のように何らかの形で鉄道が運休してしまった際の代替機関として注目されている。
「鉄道復旧そのものが遠ざかる」という非難もあれど、乗客が求めているのは「安定した、定期的な輸送ルート」が第一義的なのだから、それをまかなうシステムは別に鉄道にこだわる必要は無い。昔地方線で活躍した「レールバス」(バスやそれに近い鉄道車両)と概念的には近いものだからね。
今後も色々な場面でBRTの活躍を見ることになるはず。鉄道模型やプラレールならぬ、プラBRTなんてのも出てくるかも(疑似レールの上にバスを走らせる模型はすでにあったかな?)
専用線部分はこちらの方が分かりやすいかも。
まさに発想の転換だよね。
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