【Placed Study Reveals Most At-Risk Retailers for Showrooming by Amazon Customers】
↑ 小売業の「ショールーミング」リスク
ネットで商品を購入する前に実店舗に行き、現物を見て確かめる「ショールーミング」という消費行動が米国で盛んになっており、小売店のビジネスを脅かしている。
これによると、その恩恵を最も多く受けているのは米アマゾン・ドットコム。少し前まで消費者はパソコンを使ってアマゾンで買い物をしていた。しかし今ではスマートフォンを持っており、実店舗にいながらその場でネットショッピングする。
まるで小売店の通路がアマゾンの商品棚につながっている状況だという。大手小売りチェーンの中にはネット販売を行っているところも多いが、アマゾンの価格や品数の多さが高い競争力を持っており、苦戦を強いられているという。
高性能なスマートフォンの浸透、店舗の商品展開におけるモバイル端末との連動性の強化、そしてアマゾンなどネット通販での商品配送までのスピードアップ。これら「消費者へのより高い便益提供のための施策」が、結果として実商品を販売する小売店舗をショーブースにしてしまうという実態が語られている。元記事には英語の原文・実調査レポートもあるので、時間があればチェックしたいところ。アメリカでの話だけど、日本も似たような状況なのは間違いないし。見方を変えると、「商品を実際手に取るまでの時間」と「得られる割安感」のバランスが崩れて来たってことかな。
「Showrooming」という言葉、YouTubeで検索すると1年位前から頻繁に経済系ニュースで語られるようになっている。ちょうどスマートフォン普及率が大いに高まった時期とマッチする次第。
よく考えてみると購入ルート・購入先は別だけど、結局はこれと同じなんだよね。
この時に小売店がどのような対処をしたかを思い起こせれば、小売店側にも勝機はあるかもしれない。
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